凡人、南アフリカへゆく!

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アフリカ本感想(8)『アフリカ 希望の大陸―11億人のエネルギーと創造性』

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久々のアフリカ本感想です!!

今回読んだのはこちら^^

 

訳本かつ、ボリュームもある本だったので産後の読書にはちょっとパンチがありすぎたけど、アフリカの現状はもちろん、これからのアフリカの成長のエネルギー源になるもの、背景にある文化や習慣などにも触れられていて非常に興味深い1冊でした^^

 

アフリカの苦難から生まれる『カンジュ』のちから

この本が一貫して面白かったのが、これまでの西欧諸国の視点からのアフリカという存在ではなく、アフリカの人たちが持つ力がどのようにこれからのアフリカを変えようとしているのかというところに、がっつり触れている点ではと思います。

 

著者はお金がない、インフラも整っていない、社会の秩序もめちゃめちゃ・・・地域によって差はあれど、アフリカ社会が置かれている状況下であっても、工夫を凝らして新しい価値を生み出したり、何かを成し遂げる独創性を『カンジュ』と呼び、その力を持って内側から変化している現在のアフリカの姿をたくさん描いています。

 

寄付がアフリカの産業を殺している現実

この本はいろんな要素が詰まり過ぎていて一言に集約するのが難しいので、個人的に特にハッとさせられた内容について感想を書いておきたいと思います。

 

その1つが「寄付がありがた迷惑になっているという現状」です。

 

この本の中で紹介されている事柄は、古着の寄付。
先進国にいて、盲目的にアフリカのステレオタイプだけを想像すると

「貧しい人たちは、食べるものも手に入れるのに大変な思いをしている。だから着るものにも困っているに違いない。」


という考えに至るのは決して不思議ではないし、必ずしも間違っているわけではないと思います。しかし、この本の中ではこの発想から寄付される古着が、アフリカの成長を妨げていることを指摘しています。


その理由は、西アフリカでは農業に次ぐ産業が繊維産業だから。

アフリカ大陸以外の国々からたくさんの寄付、そして古着ビジネスが押し寄せたことによって、地場の繊維産業の雇用が減り、彼ら自身の力で経済力を獲得していく機会を古着が殺してしまっているのだそうです。

 

また、このトピックの中でショックだったことの1つが「TOMS」の事例。
TOMSは「一足買うと、一足途上国の子どもたちに靴が寄付される」という「One for One」と呼ばれる仕組みを取り入れている靴ブランドで、知っている人も多いと思います。このTOMSについて本のなかでは

ただ残念なのが、この手法は貧しい人々の大半が靴なら(Tシャツと同様に)地元でいくらでも買える事実を無視しているということだ。結局のところ、靴すら買えない極貧の人たちをブランドの差別化のために利用しているだけに過ぎないのだ。

と述べられており、マーケットの実態に合わない、いわばありがた迷惑な仕組みであるとバッサリ切られているわけです・・・。TOMSも現地調達に方針を切り替えつつあるそうですが、一歩間違えば善意が凶器になってしまうわかりやすい事例・・・という印象。

目先の支援ではなく、アフリカの人たち自身の力や感性を発揮して成長できる機会を生み出すための支援が必要だし、そもそも支援があることによってそうした機会を失ってしまっているという考え方も根本的にはあるとも述べられています。

 

社会関係資本がアフリカの強みの1つ

TOMSは本の一例ではありますが、先進国発のアプローチには先進国のメリットが優先される実態があり、それどころか現地により大きな問題をもたらしているケースが少なくないということを再認識させられました。

その上で、この本が言いたいことの1つは「アフリカはアフリカの人が変えてゆく必要がある」ということなのかな、と個人的には思います。

 

アフリカの人たちは先に述べた『カンジュ』的な姿勢でさまざまなことにチャレンジし、アフリカ各地の現状に合わせた新しいビジネスを立ち上げており、今はまだ黎明期なのかな?と思います。まだまだ、これからなのです。

 

そんなアフリカを支えている背景の1つに、『現実のソーシャルネットワークの強さ』があります。これはすごく面白いと思いました。

国家がきちんと機能していないことも少なくないアフリカ諸国では、あてにならない公的な仕組み・枠組みよりも親戚関係や近所との関係が重視されており、本の中でもその文化がアフリカのマーケットにどのような影響があるのかに触れています。


私的に印象的だったのは、貧しいけれど優秀な学生が村中から支援を受けて進学したという事例。支援を受けた学生は、

学校に通い続けるために必要な最大の資源は金じゃない、やる気だ。何もかもうまくいかない時でもやる気さえあれば、まわりの人たちが僕のやっていることに目をとめてくれる

と言っていて、逆に先進国では失われてしまった強さをアフリカが持っていること、それがこれからの成長にも活かされるであろうポテンシャルを感じさせてくれます。

 

とまあ、結構抽象的なところを気になるところとしてピックアップしてしまいましたが、こうした背景をもとに実例もかなりたくさん紹介されています。むしろ出てきすぎて、凡人は脳みそパンクした。(笑)


農業、IT、金融、医療、教育など多岐にわたるトピックが紹介されているので、どんな関心のある方でも何かしらヒットする内容が含まれていそう。かなり骨のある本だったので、年末年始の読書にぜひ^^

 

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